アルコステロ
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世界的タッグチーム、ロイヤルカンガルーズのリーダー。知ってる人は知っている(笑)。40年前、プエルトリコで一緒だった。1950年代、アメリカンマット界では東のカンガルーズ、西のシャープ兄弟と云われたほどの名門タッグチーム。私が出会った頃はもういい年で気の良いおじさんだった。ドンケント、ボブダラセーラの新規カンガルーズのマネージャーとしてプエルトリコに来ていた。話好きでねぇ、私が日本人で馬場さんとこのボーイだと知ると控え室やホテルロビーでも話しかけてきた。ほとんどが思い出話。特に馬場さんの思い出話。1960年代、ロサンゼルスでよく試合をしたという。当時は初代カンガルーズでコステロのパートナーはロイヘファーナン。馬場さんのパートナーはアーニーラッドやミスターモト。ラッドとは巨漢タッグ、モトとは日本チームとして幾度も対戦して大観衆を集めたらしい。「馬場とはいいビジネスが出来た。お互いに稼げたからな(笑)。だけど1試合だけ大変な試合になった。ロイのフライングタックルと馬場のチョップが交差して、馬場の手が当たらず肘がロイの額に当たったんだよ。我々は2人とも小柄だから、ロイは助走してジャンプして馬場に向かって行ったんだな。馬場はチョップでロイを払い落とすつもりが肘が当たった。馬場の肘は骨太で硬くなっている。ロイの額は割れてたちまち大流血。リングサイドの婦人なんか何人も失神するほどだ。馬場は驚いて茫然としていた。もちろんオレもさ。凄い流血だったから。レフェリーがシャツを脱いでロイの頭に巻いたけどすぐに真っ赤になった。結局はノーコンテスト。馬場のパートナーがベテランのモトで良かった。うまく納めてくれた。当時まだキャリアのないでくの坊のラッドだったらどうなっていたか(笑)。3日後の再戦は超満員。ロイは額にテープ巻いて頑張った。結局はグッドフォービジネス(笑)。良き思い出だ❗️」「そうか❗️それでよくオレの肘は凶器なんだと馬場さんが言ってたんだ❗️」「そうとも、馬場の肘はまさしく岩のようさ(笑)」。コステロおじさんの話はまだまだ続く(笑)。
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Comment
渕選手へ
Mr.アルコステロの思い出話、拝見しました。例えがかなりハードですが、とても興味深いお話です。是非とも続きのお話を綴って頂きます様、お願い致します。梅雨が近付いて荒天続きですので、体調管理にご注意願います。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。
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