鶴田さんが生きていれば
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今年古稀、70歳なんだなぁ。ひと頃「若大将❗️」と呼ばれた時期があったんだがなぁ(笑)。鶴田さんが42、3歳の頃、病床で入院中によく代々木の我が家に電話がかかってきた。以前にも書いたことだが、「健康が一番だよ!」と人生に於いて健康の重要性をいつも言ってた。お互い若かりし20代の頃は健康で元気なことが当たり前であり、日々の練習日々の夜遊びができることにたいして感謝する気持ちをそれほど持ってなかった。年取って老いるなんてまだまだ遠い先の事だと考えていた。5年、10年、20年なんかすぐに過ぎてゆく。鶴田さんは時たま遊びながらも堅実に将来の事を考えていた。だから家族に残すものはちゃんと残している。こちとら遊ぶだけ遊んで何も残ってない。道楽で出来た借金返済の為、父が建てた北九州の家を売り払う親不孝者である。むろん所帯も持てない。そんな私に鶴田さんからの電話では、ほとんど毎回「いいなぁ、渕君は。健康でさぁ…」と言ってくる。しっかり人生設計を立て、愛する女性と結婚でき子供にも恵まれ、立派な邸宅に住んでいる。その鶴田さんが毎回電話で私の事を羨ましがっている。「地位も名誉も金も健康じゃなかったら、すべて帳消しだよ。健康でさえあればそんなものいらない!本当そう思う」「何言ってるんですか!良き家族に恵まれ金には困ってないじゃないですか!こっちは今だ独り者で金もない!困った状況です(笑)」「だけど健康だろ?」「まぁ一応は」「それが幸せなんだよ。金とか女とか関係ないよ。そのうち結婚するさ。渕君は幸せなんだよ。感謝しなくては。バチ当たるぜ(笑)」。バチが当たったか?今だ独り者である(笑)。鶴田さんは49歳で逝った。やはり若かりし頃、お互いが60過ぎの年寄りになったらどんな年寄りになっているか笑いながら話しあったことがある。「孫がいるかいないか?…」なんてね(笑)。来年はもう23回忌となる。
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渕選手へ
ブログ拝見しました。70歳の鶴田さんは、きっとお孫さんにも好かれる素敵なお爺様と思います。ままならない事、故に悲しいです。今週の冷え込みはお体にとってはかなりのご負担かと。鶴田さんの仰る通り、健康第一を心掛けて頂き、温かくしてお過ごしくださいませ。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。