昔書いた小説
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もう10年以上前か。代々木のマンションで暇を見つけつて時たま書いていた。勝手になん作かね。殆んどが未完成(笑)。今読み返して拙作ながら付け加えて書いている作品が「引退」。50代半ばに書いていたものだからもう10年前だな。主人公の赤西伝次郎は60手前の老レスラー。長年のレスラー人生の影響で身体のあちこちにダメージが蓄積している。慢性の腰痛と膝痛であまり速く歩けない。ここ何年かは試合数は少ない。当然ファイトマネーは貰えない。若き頃より酒好き遊び好きがたたり蓄えはない。年金貰うにはまだ時間がかかる。30代40代当時はそれなりに活躍して知名度があって稼ぎもしていたが、不摂生が響き50前後から衰えが目立って来た。そして若い連中が急速に成長する。他の世界と同じで時代は移る。家族を持たずその日その日の道楽にうつつを抜かす伝次郎の住まいも高級マンションから安アパートへと移る。引退試合が決定するんだが集客力を考えたマッチメイクの変更で試合は消滅となり引退セレモニーになってしまう。試合の合間に淡々と行われるセ
レモニー。小説のスタートは引退セレモニーをやるところから始まる。大筋は引退後の伝次郎の人生。若手時代、稽古をつけてくれた豪快な先輩を尋ね、あまりの現状ね変わりように愕然としたり、20代女性に突然父親呼ばわりされたり、早くからプロレス界に見切りをつけた昔面倒見た新弟子が今じゃ評判の会社の社長になっていて思わぬ再会となったり…とか、等々(笑)。プロレス界を引退しても人生は引退とはならない。テーマは結局は「老い」になるのかな?(笑)ま、ゆっくり書き足すか!(笑)
Comment
渕選手へ
「昔書いた小説」拝見しました。小説の執筆は世界を構築する様な壮大な作業かと。是非とも完成させて頂きたく存じます。ついに寒波到来でしょうか。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。