砧道場
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1976年夏、目白から世田谷区砧に合宿所が移った。二階建ての一軒家。広い庭先に道場を建てた。ジャンボ鶴田さんと九州の3バカトリオ。一人一部屋となった。二階の3部屋に大仁田、薗田、渕がそれぞれ住む。鶴田さんは当たり前だが広めの一階の部屋。20代の若者4人のプライバシーが出来た〓(笑)この合宿所生活4年が今想うに青春真っ只中だったなぁ。庭先に道場だからいつでも練習だよ。少し歩けば砧公園があり、よく走りに行った。ジャイアンツ出身の馬場さんは走る練習を推奨していた。鶴田さんも走るのが好きだったからなぁ。スクワットはダンベル持ってのハーフスクワット。回数は50回を4セットの計200回。2千回なんてもうやらない。数少ないけどダンベル持ってだから結構効く。60キロのバーベル持ってのブリッジ練習。奇数で降ろし偶数で上げるゆっくりした腕立て伏せ。私を含め3バカトリオは悲鳴を上げてた(笑)。勿論ストレッチ、ロープワーク、スパーリング等の練習もあり。以前の4時間練習から半分の2時間となったが、キツさは変わらない。
能率的になった。鶴田さんとタオル引っ張りあいの練習もよくやった。馬場さんのモットー「プロレスラーに一番必要なのはスタミナ!」ということでは、この時期たしかにスタミナは付いたな。砧公園でのダッシュトレーニング(インターバルスタイル)もよくやったが、あれは身体にバネを付けるのに最適だな。むろんスタミナもつく。今だ65歳にてドロップキックが出来るのもあの当時の練習の貯金だろう。この砧の合宿所から私はアメリカに飛び立った。26歳だった。入門当時からの夢、アメリカ遠征。その為に辛い別れもあった。あの頃、付き合ってたあの子は今頃どうしているだろう?(笑)まさに我が青春時代だったな〓
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渕選手へ
「砧道場」拝見しました。筋力トレーニングで時間短縮出来るなんて…創意工夫が素晴らしいです。沢山の思い出が有る充実した期間だったご様子。トレーニング方法と同じく興味深いです。お願いばかりで申し訳ございませんが、是非ともお話を綴って頂きます様、よろしくお願い致します。一雨毎に季節が進んで来ました。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。