生きていりゃこそ〓
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最終更新日:2018/06/20
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本日より全日本は北海道シリーズとなる。私は東京にて解説の仕事。北海道には行きたかったんだが、まぁ仕方がない。在宅で友人からの誘いを待つとしよう(笑)。かの日本映画の名監督小津安二郎が酒を呑み呑み言ったことで「生きていりゃこそ花も実もある。死んだらすべては無だ!おもしろ可笑しく生きまいか!」。小津監督は還暦の誕生日に人生を終えた。1963年12月12日であった。鎌倉円覚寺にある墓の墓碑銘はそれこそ「無」の一字。私も以前一度だけお参りしたことがある。独身を貫いた人でもある。黒澤明と並んで日本が誇る世界的な名映画監督だよね。撮影はローアングルに拘ったらしい。彼の評伝を結構読んだ。私の祖父と同じ年代であり、独身であったことに興味を持ったんでね(笑)。それと同様に酒好きなところも。晩年は大切な母親が亡くなった後、たかが外れたように酒量が増えたと聞く。遺作となった「秋刀魚の味」では酒を呑みながらの撮影だったようだ。道化精神旺盛で酒宴となれば真っ先に踊りを披露したりして場を和ませていた。愉しい酒だったのだ
ろう。「晩春」「麦秋」「東京物語」「お茶漬けの味」そして「秋刀魚の味」。DVDがあるので時たま思い出したように観ている。「小早川家の秋」「浮草」「おはよう」もいいなぁ。若い人には小津作品は少しばかり地味過ぎるかも?(笑)50過ぎてから頷く名作だな(笑)。悲しんでも1日楽しんでも1日。ならば大いに道化精神で楽しもうじゃないか〓その1日は2度とは戻って来ない!生きていりゃこそだ〓
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夏日なり過ぎ?(笑)
なかなか梅雨が抜けない時は晴れた日が恋しいって思っていたけど、いざ急激な夏日となると、まぁ暑いこと!
Comment
渕選手へ
ブログ拝見しました。映画に明るくないので内容はわかりませんが、小津監督はお酒を介して対話された方だったのかと。宴を盛り上げてくださるのは皆で作品を作り上げようと尽力されている様に思いました。解説のお仕事との事、お疲れ様です。仕事終わりに美味しいお酒に巡り合える事を願います。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。