不便が当たり前
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最終更新日:2017/03/31
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私の小学生時分、父の会社の社宅アパートに住んでいた。父、母、妹との4人家族で。9畳と6畳の和室の2部屋。部屋には水道蛇口は一切ない。炊事場、洗面場、トイレはすべて共同であった。トイレは和式。水洗ではない。食事を作ったり、洗濯も部屋の外で奥さん連中がやっていた。そんなアパートに7年間住んでいた。テレビはプロレス見たいが為に入居して2年目に父が無理して購入した。力道山プロレスが始まるとテレビを持たない近所住人が我が家に集まり、テレビ画面に向かい大の大人が歓声をあげて熱狂する。冷蔵庫、洗濯機は入居して5年ほどたってやっとやって来た。掃除機はまだなく、アパートから引っ越してからだな。あっ、扇風機は小さかったけどあったな。エアコンなんて、とてもとても(笑)。むろん電話はない。公衆電話だってまだ台数が少なかった時代だ。風呂は大衆浴場が歩いて20分ほどの所にあったな。今から思い返すとまるっきり不便な時代、というか生活状況だね。真冬の夜中、オシッコがしたくなり寝巻き姿で寒さに震えながら寝ぼけまなこで部屋を
出て共同トイレで用をたしていたことを懐かしく思い出す。まだ子供であったが、別に不便と思わず当たり前の感覚で7年間過ごしたんだなぁ。ただいずれは部屋にバストイレがある家に引っ越したいってことは家族でよく話していた(笑)。たしかに今はなんにつけても便利になり、またそれが当たり前の時代だね。
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Comment
渕選手へ
「不便が当たり前」拝見しました。仰る通り、現在とは大分違う生活環境だった事を思い出しました。昔の扇風機はファン前面のカバーが安全装置になっていて、指で触れるとファンが止まって面白かったです。今は想像出来無いくらい家電製品も進化していますので、しっかり使いこなせる様に努力します。もうすぐ花の便りも届いてくれるのかと。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。