さらけ出す格好良さ❗️
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あれは1996年の秋頃だった。六本木の全日本事務所の社長室。馬場夫妻、大庭さん、京平ちゃん、田中のおいちゃんもいたか?その年のアトランタオリンピックを話題にしてリラックス会話をしていた。陸上競技、柔道…など日本は何個メダルを取れるか?なんて話題にして話していたが馬場さんはただニコニコと聞いてただけだった。話が一段落した時、馬場さんが「だけどアリはよく出て来たなぁ…」と呟いた。パーキンソン病を患いながら震える手で聖火に灯を灯した開幕式のことだ。
「カシアスクレイだった時分は蝶のように舞い蜂のように刺すなんて最高のフットワークを持ってたんですがねぇ」と私が知ったかぶりをすると、馬場さんは「…誰しも老いて行く。名前があると全盛時代を皆が追いかける。映像にも残っていて現状との比較となる。今の俺に30代の動きをしろ!と言っても無理な話…」。馬場さんは窓からの景色を見ながらそう言った。我々は誰も返答せず黙ってしまった。「アリは病状を隠すことなく現状の自分を全世界にさらけ出した。凄いことだ。そう思わないか」「格好いいですね❗️」。馬場さんは静かに頷き「アリは俺より年下だがたいした奴だ❗️」。馬場さんはモハメド・アリを評価していた。先日亡くなった猪木さんも進行する自分の病状をYouTubeで発信していた。生き様を堂々とさらけ出した。今頃天国で「やっぱり寛ちゃんはたいしたもんだ❗️」と馬場さんに誉められ、猪木さん照れてるかな?
Comment
渕選手へ
ブログ拝見しました。ありのままをさらけ出す…とても勇気が必要な事かと存じます。受け取る器の大きさを感じました。貴重な思い出話を綴って頂きまして、どうもありがとうございます。段々と冷え込んで参りました。温かくしてお過ごしくださいませ。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。
お疲れ様です。馬場さんもまた、さらけ出す格好良さを持っていた人だと思います。以前テレビで馬場さんが、「人と戦ってるんじゃない、自分と戦ってるんだ」とおっしゃってたのを思い出しました。
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